今さら聞けない? でも知りたい!フリーデンの豚肉マイスターが教える目からウロコのおいしいお肉の新常識!
第二話 「モモ・ブロック肉」の楽しみ方 おいしくヘルシー&リーズナブル。赤身肉の魅力。

欧米では赤身肉のほうが好まれる傾向にありますが、日本では「豚肉は脂身がおいしい」とよく言われます。日本人が脂身を好む理由は、しゃぶしゃぶや焼肉をはじめ、薄切り肉を使う料理が豊富にあるから。薄切り肉では脂身の多いほうが縮まりにくく、また「香りや旨味を感じやすい」と言われています。スーパー店頭の棚を見ても、薄切り肉の扱い点数が多いことに気づくはずです。


ですが、そうした先入観は捨てて、豚肉のさまざまな部位を味わってみてください。脂身の少ない部位にもそれぞれ特徴があり、調理の仕方を工夫することによっておいしさがグンとアップし、食卓がより楽しくなります。


豚肉の主な部位とおすすめの料理

よく運動する部位で歯応えがある。赤身の味わいは深く、シチュー、カレーなど煮込み料理に最適。


肩ロース

赤身に脂肪が網目状に混ざり、コクのある味わい。ブロックのままローストしたり、スライスしてしょうが焼きなどに。


ロース

赤身を厚い脂が包み、筋がなく柔らかい部位。トンカツやソテーなどに最も多く使われる。


ヒレ

脂肪は、ほとんどない赤身。肉質は柔らかくなめらか。トンカツの高級部位として、ソテーにも。


モモ

きめ細かく柔らかい筋肉質の赤身で、脂肪が少ない。モモはさらにウチモモ、ソトモモ、その他(ランプ、シンタマ)に分けられる。ハムの他、焼く、煮る、揚げる、さまざまな豚肉料理に万能。


バラ

赤身と脂肪が層を成しており、三枚肉とも呼ばれる。角煮やベーコンに。骨付きはスペアリブに。


スネ(前足はウデ)

よく動かす部位で筋が多く歯応えがあるが、濃厚な旨味がある。煮込み料理に。


フリーデン豚肉マイスターの、やまと豚、おすすめの部位は、どこもおいしいけれど、ズバリ!「モモ肉のブロック」
モモ肉

豚肉というと、ロース、ヒレ、バラなどがまず浮かびますが、モモ肉は赤身の旨みが味わえキメも細かく、コストパフォーマンスの高い部位です。ブロックで買えば、さらにいいことがいっぱい付いてきます。

おすすめポイント1)薄切りより保存がきく。
肉は、空気に触れると酸化してカットした面から肉汁が出やすくなるため、鮮度も風味も落ちていきます。このため薄切り肉の保存期間は1〜2日程度ですが、ブロック肉はラップできっちり包み、冷蔵庫で保存すれば5日から1週間くらいもたせることができます。
おすすめポイント2)スライスもカットもお好みで。
スーパーの店頭では、スライスしたものがほとんどで、さらにラベルに「生姜焼き用」「トンカツ用」などと用途が記載されたパッケージを見かけることも多いかと思います。あくまで調理例としての記載ですが、スライス済みのものだと用途が限られてしまいます。 ブロック肉ならあなた次第!さまざまな厚さ、大きさにアレンジできます。 冷凍したものを冷蔵庫で半解凍の状態にすれば、ご家庭の包丁で薄切りも簡単にできます。厚切りステーキや角煮など、料理によってお好みの厚さや大きさにカットして、さまざまな料理を楽しみましょう。
おすすめポイント3)ヘルシー&リーズナブル!
豚肉は、他の肉に比べ、ビタミンB群や亜鉛、鉄分、カリウムなどが豊富に含まれています。特に脂質の少ないモモ肉は、脂肪分が少ないため低カロリーな上にミネラルが豊富。豚肉のミネラルは、血圧の低下や骨密度を高めるカリウムを多く含んでいるので、カロリーや糖質が気になる方にもおすすめの食材です。
 また、一般的に他の部位に比べリーズナブルな点も魅力。小分けしたものよりブロックなら、よりお得です。

BBQは、また格別。ブロック肉や厚切り肉で豪快に!
BBQ
アウトドアで人気のバーベキューも、薄切り肉の鉄板焼きから焼きそばというコースではなく、炭火の良さを活かして網焼きで、ブロック肉や厚切り肉にじっくり火を入れることで、肉本来の味わいを楽しみませんか。ポイントは、やはり火加減。コンロの炭の量を調製することによって火をコントロールすれば、肉の表面は香ばしく、中はしっとりジューシーに焼き上げることができます。


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