農場体験Farm tour
梨木牧場(群馬県桐生市)
北関東・東北地方に10カ所ある自社農場のなかから、今回は群馬県桐生市の肥育牧場・梨木牧場をご案内しましょう。標高600mの農場には常時2,000頭の母豚がいて、1カ月に4,400頭の仔豚が誕生しています。
自動計量餌タンク
ズラリと立ち並ぶタンクの中身は、コーンが主原料のオリジナル飼料です。豚舎でスイッチを操作するだけで搬送できる仕組みになっており、1週間の消費量は300~400トンに及びます。
妊娠中の母豚
100%AI(人工授精)のフリーデンではインキュベーターで精液を管理し、発情した母豚に対して2度の種付けを行います。受胎した母豚は80日間ほど妊娠舎で過ごし、出産日が近くなると分娩舎へ移動します。
建て替え中の分娩舎
梨木農場では現在、分娩舎の建て替え工事を進めています。人にも豚にも居心地のいい環境にするため、内部のレイアウトを変更し、最新鋭の給餌・換気システムを導入しました。
仔豚に授乳中の母豚
母豚は一度に平均13頭の仔豚を出産します。18~20頭を産むこともありますが、母豚の乳は12個なので、初乳を与えた後は里子哺育(乳が余っている母豚に預ける)を行います。
分娩舎での仕事
舎内の温度管理から、衛生管理、助産、給餌、治療(出産で疲れた母豚への栄養剤投与、仔豚への予防液注射)、分娩の成績管理など、入社後の早い時期から幅広い仕事を担います。
育成中の仔豚
仔豚は3週間で離乳し、生後日齢70日目までを育成舎で過ごします。目標体重は30kg。近代養豚においては、この期間に十分な発育を促すことが品質を維持するための最重要ポイントになっています。
排泄物処理施設(浄化槽)
各豚舎の排泄物(尿)は地下配管でここに集め、微生物の働きによって悪臭を除去(浄化)してから最先端の排水処理を施します。現在は改修工事中で、完成後は最高水準の処理能力を持つ施設となります。
間もなく出荷される豚
肥育舎で育てられ体重が115~120kgに達したら出荷となります。すべての豚が「安全・安心・おいしさ」を企業理念とするフリーデンのブランドを支えています。
おわりに
梨木農場では今日もたくさんの仔豚が産まれ、スタッフの愛情を受けながらすくすくと育っています。ここで仕事がしてみたいと思われた方はぜひ一度見学に来てください。